氷河地形

 自重で、厚くなった万年雪が移動する現象を氷河とよびます。氷河は、大陸氷河(氷床)山岳氷河にわけられます。大陸氷河は、ドームのように発達するもので、南極とグリーランドにのみ確認されています。山岳氷河は、谷を流れてU字谷を形成します。山の峰は鋭くなり(ホーン(先鋒))となり、谷頭にすり鉢状のカール(圏谷)がみられます。氷河は、谷の地形を削りとって、下流へすすみ、岩屑が堤防のように堆積する(モレーン)。氷河の谷が沈降し、そこに海水が侵入した海岸をフィヨルドとよびます。間氷期の谷底では、侵食された凹地に水がたまる氷河湖、氷河のとけた水によって運ばれた堆積物による丘(エスカー)、谷底やモレーンが氷食をうけて発達した丘(ドラムリン)がみられる。ヨーロッパや北アメリカ大陸の北部では、かつての大陸氷河が運んだ堆積物(迷子石等)による地形を観察できます。  

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